この未来を壊して下さい。【完】
姫羅side
「この辺までが、誰でも知ってる有名な話し」
誰もが、そんなこと知ってるけど?というような顔をしている。
「でもその話の裏には別の物語があった」
私の話を受け継いだのは龍河。
そして、この話を知っているのはきっと、私たちだけだろう。
「その女は自殺ではなかった。」
それを聞いたとたんに部屋中がざわめく。
でも、龍河はそれを気にするような人ではない。
そう、これはもうちょっと前のお話。