この未来を壊して下さい。【完】
第三者side
「もう撃ちたくない」
そう言った女は自殺をするために遺書を書いたそうだ。
でも、死ねなかった。
そのころ、組内では次の跡取りについて議論されていた。
その女の妹 vs その女の子供
もう撃ちたくないと言ってから、その女の自殺を心配して議論を始めたそうだ。
普通なら子供。幸い男の子。でも、まだ12歳だった。
そう、幼すぎた。
いつ人を殺すかわからない現場に連れて行けるような歳ではない。
かと言って、2代連続女になれば弱くなったと勘違いをされ、攻め込まれる回数も増えるだろう。
議論は常に平行線だった。
どちらも一歩も譲らない。