この未来を壊して下さい。【完】
わざわざ教えてくれたのは、あの昨日は無口だったのに今日は何かとうるさい彼。
「なぜ?」
「いやいや、だってね、透真は馬鹿にされるのが嫌いだから...」
私は別に馬鹿にはしてない。
だいたい、出席日数が足りなくて留年になる人だっている。
「そんなこと気にしてるの?」
私がそう言った瞬間、あぁ~と肩を落とすうるさい彼
と、ニコニコと真っ黒な笑みを浮かべて私に向かって歩いてくる透真と呼ばれた人。
そして、目の前で止まった。