この未来を壊して下さい。【完】
「だからって、わざわざ知り合いが理事長をしている学校に転校させて、理事長を使って翼龍に彼女を近づけるなんて、
普通の親ならしませんよ」
それを聞いて大声で笑う組長。
「ハハハ!!!何を言っているんだ。
これでも一応西条の組長だからな。
派手なことをしてみたいじゃないか。」
そう言ってパンとゴム弾をはじく。
「結局、ここ数年間、俺らは組長の親バカに付き合わされたというわけですか。
ただ、彼女の本音を聞きたいがために。」
「だって、君らだって聞きたかっただろ?」
「そりゃ、何年一緒にいても一回も本音を聞いたことはないんで聞きたかったですけど。
っていうか、姫羅ちゃんの泣き顔はかわいかったですけど。」