この未来を壊して下さい。【完】






透真と呼ばれた人が出した拳が止まることはなく、本当に殴るつもりだったらしい。





勢いで転ばないかな~と期待したが、叶うことはなく、止まってしまった。





周りを見れば、唖然としている彼らと、大爆笑をしている理事長。





ふっと誰かが笑った気がして犯人を探そうと周りを見回した時、





正確には見回そうとした時、





視界がグルッと回転した。





「コイツ俺の」





「わかってる。」





そんな会話を、私を担いだままする彼ら。





「私は、私のものです。





それより、降ろして!!視界が逆さま!!」




「おぉ~お前、意外と感情的になれるんだ~」




< 40 / 393 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop