この未来を壊して下さい。【完】
「降ーろーせー
頭に血が上るー」
もう、会話すら成り立っていないが関係ない。
久々に、こんなに感情をだした私。
それに気付いた時にはもう遅く、恥ずかしくて真っ赤になった顔を隠した。
肩に担がれているため、私の顔は私を担いでいる総長さんの背中で一応隠れているが、隠そうとしがみつくたびにに降ろされそうになる。
さっきまでは降ろしてほしかったが、顔が真っ赤である以上、ここで降ろされるわけにはいかない。
そのため、
「降ろさないで」
と小声で頼めば、