この未来を壊して下さい。【完】
翼のように羽ばたく龍を。
あの後、結局総長さんの肩から降ろされた私は、理事長さんの提案で翼龍の倉庫へ行くことになった。
もちろん、頑固拒否の予定だったのだけど、
「行かない」
「なんでー行こうよー」
「絶対に行かない」
「そっか。残念だな~
まあ、いいか。さっきとってもいい顔の写真とれたし。」
「ちょっと待って。
写真って何の?」
「決まってるじゃん。
さっきの姫羅ちゃんの顔が真っ赤だった写真。」