この未来を壊して下さい。【完】
他と言われても、何も思いつかない。
「好きな食べ物!!」
いきなり大きな声で聞いてくる三波。
それにしても、なぜ好きな食べ物?
もっと他になかったのかしら。
でも、まぁ話すことがなかった私にとってその質問はありがたいもので、
「アメ」
とまじめに答えた。
「アメ...なんで?」
「持ち運びやすい、食べやすい、どこでも食べれる、安い――「オッケーちょっとストップ―」」
淡々と答える私を止めたのは三波で、もっとあったのに...と若干落ち込みたくなった。