この未来を壊して下さい。【完】
第2章
変化は突然やってくる。
「おはようございます」
つぶやいたところで返事が返ってくるわけがない。
一人暮らしをしている私のつぶやきに、返事が返ってくるほうが怖い。
当然のことながら、あの壊れた目ざまし時計から音が鳴ることはなく、今日も起きたら9時だった。
昨日、姫なれ命令に同意した私は半年の理由を聞かれることもなく、眠いからという理由で帰宅した。
もちろん、帰ってパソコンをして、お風呂に入って寝る。
夕食なんて、作る気力も残っていなかったので食べてない。
さすがに今日は食べようかと思い、登校途中にコンビニでおにぎりとアメを買う。
まだ6月だというのに、太陽の日差しは強く、日傘をさしたい気分。