この未来を壊して下さい。【完】
コンビニで買ったおにぎりを食べながら普通に歩いて登校する。
さすがにこの時間に登校する人はほとんどいなくて、同じ学校の人に会うことはない。
そのため、無理に笑顔でいる必要がない。
昔から笑わなかった私が笑顔で過ごすなんて考えられない。
だからこそ、このキャラで過ごしているのだけど。
歩くたびにゆれる真っ黒な髪。
スプレーで色を付けているから髪が傷みそう。
なんて、そんなことを思いながら門をくぐる。
たとえ通行人がいても気づかれないように下を向いて歩く。
やっと着いた靴箱。