この未来を壊して下さい。【完】
でも結局授業を受けることなくお昼になる。
毎日教室で寝る私を注意しない先生は、きっと諦めてるな。と最近思う。
「姫羅ちゃん!!おはよう!!」
元気よく話しかけてくるのは陽輝で、周りの視線が痛い。
「ねぇ、もう少し音量下げて。」
「無理!」
無理って...その答えはどう――「西條さ~ん。ちょっといいかしら?」
え、何?遮られたせいで超キレそうなんですけど。
そう思いながら声のしたほうを見る。
うん。絶対そうだと思った。
今日登校してから一度もからまれてないもん。