この未来を壊して下さい。【完】
秘密事が気になる彼ら。
陽輝side
「よかったね。受け入れてもらえて。」
彼女が帰った後、翼龍倉庫の幹部室に集まった俺ら。
彼女が姫になる事に反対者はおらず、無事に自己紹介を終える事ができた。
「陽輝、昼、何があった。」
受け入れてもらえたにもかかわらず、怖い顔をして聞いてくるのは龍河。
姫羅ちゃんが遅れて来たのを気にしているらしい。
「あ~佐野さんに絡まれてた」
教室を出た後、場所を変えるのかと思えば、そのまま教室で話し始める彼女たち。
聞きたくなくても、あんなに大声で話されると聞こえてしまうもので、ほとんどの会話を聞いてしまった。
「チッ...佐野か。」
常に自己中心的考えを持つ佐野グループのお嬢様。