この未来を壊して下さい。【完】
「とにかく、龍河に連絡しよう」と透真は電話をかけている。
「おはよう。西條さん。
ご両親の調子はどう?」
電話をかけている透真の目を盗んで話しかけてくる佐野。
両親の調子ね~
「最近、仕事が大変みたいですよ。
ろくに寝ないで仕事をしているみたいです。」
そう、本当に寝てない。
この、佐野グループのせいで。
「あら、そうなの。
では、気を付けて下さいと伝えてくれる?」