この未来を壊して下さい。【完】
透真がいなくなり暇になった私は一度周囲を見回す。
目があった瞬間にそらす人。陰でコソコソと話している人。興味がないのか関わりたくないのか、外から傍観している人。そして、必死に私を佐野から遠ざけようとしている翼龍。
本当にみんなさまざま。でも、きっと話題の中心にいるのは私。
今気付いたが、佐野は自分の席に帰ったらしい。興味が無かったから気付かなかった。
(ガラガラ...)
教室のドアが開き、先生が入ってきた。
そういえば今から授業だった。
そう思いながらも、授業を始めた先生の声を聞いているとだんだん眠くなってきて、結局寝てしまった。