この未来を壊して下さい。【完】
私が言ったとたんに静かになる部屋。
「まさかとは思うけど、知らなかったの?姫の意味」
知ってるものですか!!説明してくれなかったじゃない!!
「祐斗」
感情的になっている私を気にせず他人の名前を呼ぶ龍河。
この男は何を考えているのだろうか。
「今回は無理。俺パス」
体の前で手をバツ印にして言う祐斗。
「チッ...」
いやいや、龍河さん。舌打ちされる意味がわからないんですけど。