好きになった人、愛した人。
こんな時間に3人が一緒にいるなんて、滅多にない光景であたしは入り口で思わず立ち止まった。


「おかえりチハヤ」


叔母さんがいつも通り返事をする。


どうやら、この状況に仮病を使う必要はなさそうだ。


そう感じたあたしは、太一の横に空いていてるソファに座った。


何も言われなくたって、ここにあたしはいるべきだということがわかったから。


「今、太一のこれからの話をしていた」


叔父さんの言葉に、あたしはハッとして太一を見た。
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