好きになった人、愛した人。
この家に来て幸せで。


それでも心の中にはどこかポッカリ穴が開いていた。


どこか、孤独だった。


叔母さんと2人きりの食事が息苦しかった。


それなのに……。


気づけば、ぽろぽろと涙が溢れ出していた。


叔母さんは、本当はあたしの全部を受け止めてくれていたんだって、わかったから。


血の繋がりはなくても、他人なら絶対に気づかないような嘘を気づいてくれていたから。
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