好きになった人、愛した人。
そして、矢原はそっと自分の右足に触れた。


「この足のことも、あいつは気にしすぎなんだ」


「足? どうして?」


そう訊ねると、矢原はコーヒーを1口のみ、ゆっくりと話はじめた。
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