好きになった人、愛した人。
青臭いとか、子供だと思われるかもしれない。


「行くのね?」


叔母さんに聞かれ、あたしは強くうなづいた。


「じゃぁ、行ってきなさい。後悔だけは、しないようにね」


叔母さんが、あたしの背中を軽く押した。


「ありがとう」


かすれる声であたしはいい、家を出た……。

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