好きになった人、愛した人。
合わさる気持ち
「怖いよ、俺」


腕の中で、奈生が呟く。


あたしは奈生のサラサラな髪を指先で優しくなでた。


「手術、失敗したら死ぬかもしれないんだぜ?」


その言葉に、思わず唇を噛んだ。


どんな手術でも、最悪死を覚悟して望まないといけないんだ。


それがどれほどのストレスになっているのだろうかと考えると、胸が苦しくて仕方なかった。


それを、奈生は幼いころから何度も経験しているのだ。
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