好きになった人、愛した人。
「チハヤ……」
ヒナタが呟くようにあたしを呼ぶとほぼ同時に歩いて通りかかった講師があたしを呼んだ。
「菊田さん、ちょっといい?」
女性のその講師は、あたしのお菓子を褒めてくれた人だ。
「今度都内で素人が集まる西洋菓子エコンテストがあるんだけど、あなた出でみない?」
突然の申し出に、あたしとヒナタは目を見交わせる。
もちろん、プロを目指すあたしたちはそのコンテストの存在を知っていた。
テレビやラジオでも全国放送され、優勝すればそのまま海外で修業を積むことのできる大きなコンテストだ。
ヒナタが呟くようにあたしを呼ぶとほぼ同時に歩いて通りかかった講師があたしを呼んだ。
「菊田さん、ちょっといい?」
女性のその講師は、あたしのお菓子を褒めてくれた人だ。
「今度都内で素人が集まる西洋菓子エコンテストがあるんだけど、あなた出でみない?」
突然の申し出に、あたしとヒナタは目を見交わせる。
もちろん、プロを目指すあたしたちはそのコンテストの存在を知っていた。
テレビやラジオでも全国放送され、優勝すればそのまま海外で修業を積むことのできる大きなコンテストだ。