好きになった人、愛した人。
☆☆☆

それから数十分後、キッチンではなく今日はリビングに沢山の料理が並んだ。


おかずは主に叔母さんが、デザートのお菓子はあたしが作った。


「さすがに今日は豪華だな!」


お酒のにおいをさせた叔父さんが嬉しそうに言う。


「当然よ、太一のお祝いなんだから!」


そう言って、あたしと太一はジュース、叔父さん叔母さんはお酒で乾杯をした。


こんなパーティーを開くのは一体何年ぶりだろうか?


あたしがここへ来たときは、誕生日とかクリスマスといった行事があれば必ず叔母さんが準備してくれていた。
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