好きになった人、愛した人。
「本当に?」


「本当だって! 今日、叔母さんたち来てくれてるはずなんだよね」


これ以上しつこく聞かれるとボロがでそうだったから、あたしは話題を変えた。


「あぁ。伯父さんと叔母さんの代わりに俺が来たんだけど?」


「はぁ!?」


奈生の言葉にあたしは目を丸くする。


それって一体どういうこと?


っていうか、嬉しすぎて忘れていたけど、なんで奈生はあたしが今日帰るって知ってたの?
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