好きになった人、愛した人。
☆☆☆

その教会は車を走らせて10分くらいのところにあった。


海が見える真っ白な教会で、周囲は緑に囲まれていた。


「綺麗……」


暗い中ライトアップされている教会がとても幻想的だ。


まるで、おとぎ話に出てくる建物みたいだ。


「本当だな」


ここにくるまでは乗り気じゃなかった奈生も、今は目を輝かせている。


「行こう、奈生」


「あぁ」

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