好きになった人、愛した人。
キッチンに入ると、あたしはラップにくるまれたおかずには目を向けず、すぐにおにりぎを作り始めた。
カタカタを小刻みに手が震え、思うように動かない。
何ヶ月ぶりかに見た、太一の顔。
生気を失ったようにうつろで、未来への希望も、憧れも、なにもかも失ってしまったような目。
「ごめんなさい……ごめんなさい」
おにぎりを作りながら、あたしは何度も何度も呟いた。
太一があんなことになってしまったのは、あたしのせいだから。
あたしがこの家に来たことが原因だから――。
カタカタを小刻みに手が震え、思うように動かない。
何ヶ月ぶりかに見た、太一の顔。
生気を失ったようにうつろで、未来への希望も、憧れも、なにもかも失ってしまったような目。
「ごめんなさい……ごめんなさい」
おにぎりを作りながら、あたしは何度も何度も呟いた。
太一があんなことになってしまったのは、あたしのせいだから。
あたしがこの家に来たことが原因だから――。