好きになった人、愛した人。
「若い頃はゆっくりするのもいいわよね。学校が休みの日くらい、いつもこのくらいまで寝てていいのよ?」


「ありがとう。叔母さん、今日のバイトお昼から行くね」


「あら、早いの?」


「うん。あんまり勉強が得意じゃない生徒だから、時間がある時は早めに来て教えてくれって、頼まれちゃった」


「そうなの、大変ね。でも、チハヤは勉強ができるから、その子もきっと大丈夫ね」


悪気がない叔母さんの言葉。
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