俺の女


ピピピピピ…



愁洩 「お。大分熱も下がってきたなぁ。」

恋嘩 「…ほんと?」



愁洩の安心した声に、目を覚ました恋嘩が問いかけた。



愁洩 「あ…わりぃ…起こしちまったか?」

恋嘩 「大丈夫…」

愁洩 「頭痛は?」

恋嘩 「大丈夫だよ。」

愁洩 「そっか。よかった…」

『ただいまぁー!!!』



その時、玄関から大きな声がして、大勢の足音が聞こえた。


ドタドタドタ…



美蘭 「こら!もっと静かにしないと!」

「あwわりぃw」




途中で、美蘭の怒った声も聞こえたが、その足音は興奮したように、恋嘩のいる部屋の前まで鳴り響き、止まった。


―――――トントン…



「入っていーか!?」

愁洩 「うるさくしねぇなら。」



「しーっ」っと聞こえて、ゆっくりドアが開いた。


―――ガチャ…



龍磨 「姫ー!見て見て!」

恋嘩 「わぁ…可愛いーw」



仲間達が手に抱えて持ってきたのは、プーさんやスティッチやミッキーなどの人形。



陽摩 「ゲーセンでとってきたんだぜw」

茂 「全部姫にあげるためにw」

恋嘩 「え…あたしにくれるの?」

智稀 「おぅ☆」

舜也 「そのためにゲーセン行ったんだぜ♪」




得意げに話し出す仲間達。
その人形を受け取って、愁洩も微笑んだ。



愁洩 「へぇー…おめーらにしちゃーやるじゃねーかw」

翔 「あぁー?一言余計だよ!(笑)」

鑄 「姫、早く元気になってくれよな??」

臾 「いつもの姫に早く戻ってなw」

恋嘩 「うん…ありがとー皆w頑張って治すねw」

『wwwww』


恋嘩は、心から喜んだ笑顔を見せた。
その笑顔を見て、安心する愁洩と仲間達だった。
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