俺の女
美蘭 「たいへんッ!!!」
さっきよりも体温が熱い。
急いで体温計で計る。
美蘭 「…39.3!!!」
恋嘩 「うそぉ…」
美蘭 「氷氷…って…溶けてる!!!」
長時間置いてあった氷はすでに溶けていた。
枕元にあった水枕も、もう温くなってしまっていた。
美蘭 「水枕もだめだッ…どぅしよう…」
恋嘩 「大丈夫だよ…気にしないで?」
美蘭 「何言ってんのよ!!!」
アクエリも水も全て冷蔵庫の中。
だが冷蔵庫がこの部屋にあるはずがない。
美蘭 「………」
恋嘩 「…ッはぁ〜…」
美蘭 「…恋嘩。1人で居れる?」
…美蘭は、少し考えて、ドアを見つめながら恋嘩に言った。
その言葉と目線で、なにか感づいた恋嘩が美蘭の服を引っ張る。
恋嘩 「―――ッ!!!だめだよ美蘭!今出ちゃッッッ…コホッ!コホッ!」
美蘭 「でも…行かなきゃ…」
恋嘩 「美蘭!!!」
今の恋嘩の手には力がなく、あっけなく美蘭は恋嘩の手をすり抜けて、ドアの鍵を開けて出て行ってしまった。