俺の女


カン!!カキッッ!

…外では、劉毅が虎狐に手こずっていた。
ケガのせいで、思ったように動かない体―――。



愁洩 「ちっくしょー!!うぜぇ!!」

鑄 「はよくたばれやッ!!」

「はっはー!!(笑)そー簡単にくたばってたまるかッ!」



ガンッ!!

1人の男の鉄パイプが、湧愾のお腹を直撃した。



湧愾 「ッッくッ…」

諒弥 「湧愾!!」

湧愾 「っっかぁー…効くぅ…(苦笑)」

臾 「バカなこと言ってんじゃねぇ!!」

亮駕 「っっくそ!」

「なんだなんだー?皆さん今日は手ぇ抜いてんのぉー?」


隆峨 「ちッ…抜いてねーよッ…」

雄祐 「このケガさぇなけりゃ…こんな奴らッ!!」

愁洩 「…ちぃッ!ラチがあかねぇ!」



ガキィッッ

相手の攻撃を受け止めて、そのまま睨み合う愁洩。
愁洩の傷ついた目を見て、笑いながら首をかしげる男。



「あれぇー?おめぇ…目ぇなにしたんだ?(笑)」

愁洩 「…んでもねぇよッ!」



ガン!!ガキ!!



剄 「あ゛ー!!!」

扎墅 「ッつーか中は大丈夫なんかッ?!」

諒弥 「のはずだがッ…」



諒弥が部屋のほうに目をやったとき、一瞬目を疑った。

…部屋から誰かが出てくるのが見えた。



諒弥 《ッッ?!美蘭!なんで出てんだッ!》

愁洩 《あ゛ー!!!出てくんなッつったのにッ!!!》



しかし、美蘭の行動を見ていると、美蘭は台所で静かに手早く水や氷などを取っている。

皆(劉毅)は美蘭の行動を見て感じ取った。



《また熱がッ――??》
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