俺の女
――カズの家に着いて、カズは恋嘩を部屋に誘導した。
カズ 「懐かしいだろぉーw」
恋嘩 「………」
…愁洩達のことを考えて、さっきから表情の暗い恋嘩。
カズ 「…聞いてんの?」
恋嘩 「えッ…うん…」
カズ 「じゃー今からお前は俺の彼女。わかったな。」
恋嘩 「………はぃ」
カズ 「んじゃ…髪染めっか。」
恋嘩 「…え?」
カズ 「髪染めんの。金髪に」
恋嘩 「そんなッ…なんで…」
カズ 「俺の彼女だから?(笑)」
恋嘩 「………」
―――恋嘩はその瞬間、ふとした過去を思い出した。
愁洩 「お前…髪サラサラだなぁw」
恋嘩 「そー?」
愁洩が恋嘩の髪に指を通している。
愁洩 「あぁwこの茶色って地毛?」
恋嘩 「そーだよぉーw」
愁洩 「俺…お前の髪めっちゃ好きw」
恋嘩 「ありがとッ(笑)」
愁洩 「染めたりしねぇほうがぜってぇいいよw」
恋嘩 「んwじゃーそーするね♪」
それから、恋嘩は髪をいじったことがなかった。
恋嘩 《愁洩が…ああ言ってくれたのに…》
カズ 「おい。早く来いよ」
恋嘩 「…うん」
カズ 「………」
ガバッッ
カズ 「つれねぇやろーだなぁ。」
我慢の線が切れたカズが、恋嘩をベットに押し倒した。