俺の女
―――その頃、校門前にいた仲間達が、校舎から出てくる恋嘩の姿に気がついた。
竣 「!!!おい!見ろよあれ!」
肬魔 「恋嘩チャン…???」
歃斗 「なんで男とッ…」
恋嘩 「……あ…」
恋嘩も、仲間達の姿を見つけた。
ヒロ 「あーぁ。まためんどぃことになんぜ?」
カズ 「恋嘩…わかってんなぁ?」
恋嘩 「………」
《昨日も帰ってこないで…みんな必死で探して…心配してたんだよっ!!?》
っ…みんな…ごめんねっ…。
恋嘩は、カズとヒロから離れて、ゆっくり仲間達の傍に近づいた。
鑄 「恋嘩チャンッッッ!!!」
湧愾 「こいつら…いってぇ誰なんだ?!」
臾 「こいつらに脅されてんのかッ?!そーなんだろ!?」
仁 「なら俺らが今ぶっ潰してやっから!!」
亮駕 「戻って来てくれよ!!!恋嘩チャン!」
…恋嘩は、戻りたかった。
今、ここで助けを求めれば、仲間達が2人をやっつけてくれて、あたしは皆の元へ戻れる。
…愁洩と別れたくないのに…別れなくていい。
…でも、今あたしが戻ったら…皆は…
恋嘩 「……ごめんね」
『!!!!!』
恋嘩 「もぅ…皆の所には帰れないの…」
隆峨 「…なんで…?」
恋嘩 「今まで…ありがとぅ…」
雄祐 「恋嘩チャンッッッ!!!」
剄 「待てよッ!冗談だろ!?」
恋嘩 「………ごめんねッッッ」
恋嘩は仲間の間をすり抜けて、カズとヒロと姿を消した…