俺の女
美蘭 「……愁洩…?」
愁洩 「なんでおめぇがッ…1人で俺らの命背負うんだよッッ!!!」
恋嘩 「!!!――ッッ…」
愁洩 「なんで…俺らのために…自分を売れんだよッッッ!!!」
愁洩は半泣きで、恋嘩を強く抱きしめた。
…懐かしい、愁洩の腕の中。
もう…二度と戻れるとは思ってなかった…
恋嘩の目にも、涙が溢れる。
恋嘩 「ぅッ…ひっく…(泣)」
愁洩 「1人で…全部抱え込むなって言っただろーがよ……」
恋嘩 「……ッッ」
愁洩 「死ぬなんて考えんな…バカッ!!」
恋嘩 「ッッ…ごめんなさぃッ…(泣)」
愁洩 「―――ッ…おまえがいねぇと…俺…たえらんねぇって…生きていけねぇって…前にも言っただろ…?」
恋嘩 「……ぅんッ…」
愁洩 「お前が死ぬ必要なんてねぇんだよッ!!!…裏切りなんかじゃねぇからッ…だってよ…俺らのこと考えてやってくれたんだろッ…?」
恋嘩 「―――ッッ…(泣)」
愁洩 「でも…こんなことあったら…ちゃんと俺らに言え……俺にッ…俺に言えよ…言ってくれよ!!!1人で抱えんなッ…心配させんなっ……(泣)」
恋嘩 「…ひッく……ごめんなさぃッ…(泣)」
恋嘩も、愁洩を抱きしめた。