俺の女

愁洩 「くッ(笑)綿菓子食わんのけ?」

恋嘩 「…食べるよっ」


綿菓子を口を尖らせながら食べる恋嘩。



愁洩 「んな膨れんなって(笑)可愛い奴w」

恋嘩 「…バカ」

愁洩 「…バカぁ?」

恋嘩 「バカバカバーカ!愁洩のバァーカ!!!」

愁洩 「俺はバカじゃねぇッ!!!(笑)」

恋嘩 「バカじゃんかぁー!」



恋嘩は叫んだ後、走ってそのまま人込みに姿を消してしまった。



愁洩 「――ッおい!恋嘩!!」



そしてすぐ、恋嘩の姿は見えなくなった。



愁洩 「バカ!!あいつ…あれほど言ったのに自分からはぐれてどーすんだよッ!!!」



愁洩は恋嘩の携帯に電話をかけるが、応答はない。



愁洩 「…聞こえるはずねーか…」



パコッ…



愁洩 「れ――んかぁー!!」



ザワザワザワ…



愁洩 「あ゛――!!!どこだぁ!!」



一方、恋嘩も我に返って後ろを振り返る。



恋嘩 「……あれッ?愁洩??」



恋嘩の後ろに愁洩の姿はない。



恋嘩 「はぐれちゃった…」



恋嘩は背伸びをして人ごみの中の愁洩の姿を探す。

恋嘩 「しゅ―えー!!」
< 162 / 324 >

この作品をシェア

pagetop