俺の女


甲斐 「姫ぇッ!!!」

諒弥 「恋嘩ッ…」

恋嘩 「皆ッ…ほんとに…ごめんね…。あたし…皆に逢えてよかったッ…」

美蘭 「…恋嘩…?」

恋嘩 「皆のこと…大好きだから…」

『姫ッ………(泣)』



仲間達の目からも、涙が溢れる。



恋嘩 「徹ちゃん…」

徹哉 「…???」

恋嘩 「産まれてきてくれて…ありがとう…。ママはあなたが大好きだからね…」

徹哉 「…てったんもママしゅきらよ?」

恋嘩 「ありがとう…。…愁洩?」

愁洩 「―――――ッ…(泣)」

恋嘩 「泣か…ないで…?」



愁洩の手をキュッと力ない手で握る恋嘩。
愁洩はその手を力いっぱい握り返した。



愁洩 「なんでッ…お前がッ……お前が死ぬことねぇんだよッ!!!(泣)」

恋嘩 「…ごめんね…。」

愁洩 「ごめんじゃねぇよッ!!!もう喋んなっ!!今から病院連れてってやるからっ!!ぜってえー死なせねーからっ!!」

恋嘩 「愁洩…あたし…あなたに逢えてよかった…。あなたに好きになってもらって…結婚できて…子供もできて…あたしは…世界一の幸せ者でした…。ありがとう…。」

愁洩 「ッッッッッ(泣)」
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