俺の女
家族
―――ドンドン。
「愁洩ー!!!」
朝、甲斐が愁洩たちの部屋のドアを叩いた。
「入んぞー?」
そして爻がドアノブに手をかける。
「っぁ!?」
仲間がドアを叩く音で目が覚めた2人。
『やばぁ…着替えなあ…』
「てめぇーらまだ入ってくんなよ!!」
「まだ着替えてへんのかよ(笑)」
ため息混じりの與氣に続いて、慚がおもちゃを欲しがる子供のような声で叫ぶ。
「なぁー俺らのゲームとってぇー!」
「はぁー?」
愁洩は、ブツブツ呟きながら部屋を歩き回ってゲームを探す。
その間、急いで服を着替える恋嘩。
『おっけーwもういいでーw』
―――ガチャ。
恋嘩がそう言うと、ドアが開いて仲間たちが入ってきた。