俺の女



―――愁洩と恋嘩の部屋



愁洩 「…言っとくけど…マジでお前のせいじゃねぇからな。」

恋嘩 「えッ…」

愁洩 「さっきからずっとそー思ってんだろ?」

恋嘩 「だってぇ…」

愁洩 「おまえはなんも悪くねぇんだ。気にすんな。」

恋嘩 「………」



…それでも浮かない顔をしている恋嘩の頭をぐしゃぐしゃと撫でる愁洩。
そして、恋嘩の傷ついた腕を見て…眉をひそめた。



愁洩 「つーか手ぇ…これ、鎖の跡じゃねぇよな?」

恋嘩 「あ…これは…あたしがナイフでこーやって鎖切ろーとして…切っちゃったw」

愁洩 「切っちゃったw…じゃねーよ…。んな無茶なことすんなってぇ…」

恋嘩 「だってぇ…」

愁洩 「あのな。さっきも邪魔だからーとか言ってただろ?おめぇがいて邪魔なことなんかねぇから!!!」

恋嘩 「えぇ…?」
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