不機嫌な果実
凄く嬉しいくせに、

笑顔一つ作らないで、

無表情にそう言った。

・・・

でもその分、

桃子は満面の笑みで嬉しそうな顔をした。

・・・

これってデート?

いや、ただの友達としてのお遊び。

それでもいいか。

桃子と一緒に行けるなら。

・・・

そして迎えた日曜日。

オレは目の前に現れた桃子に絶句する。

・・・

レースの着いた白のキャミソールに、

超ミニのスカート。

髪はクルント巻いて、凄く大人っぽくて、

ほんのり化粧もしてる。

…可愛すぎる。

っていうか、

スカート短すぎ。

「そのスカート、似合わねえ」

無表情に答えるオレに、

「え~・・・そうかな?

可愛いのに・・・」


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