不機嫌な果実
月曜日。いつもの時間に家を出る。
…ぁ。思わず目を見開く。
だって、門の所にもたれて、気怠そうに立っている人物が一人。
「ぉはよ・・・凌也」
「・・・よう」
私の言葉に、それだけ応えると、サッサと学校に向かって歩き出した。
私の事、待っててくれたのかな?
そうだったら嬉しいな。私は笑顔で凌也に喋りかける。
…それに対し凌也はあくびをしながら答える。
それでもこうやって普通に話してくれてるのが嬉しかった。
「…おはよ、桃子」
「ぁ、おはよ、恭治」
凌也は私の右側の一歩先を歩く。
恭治は私の左側に立ちゆっくりとした歩調で歩いている。
二人の対照的な態度が、なんだか可笑しかった。
「珍しいな、凌也と桃子が二人で登校なんて」
私に目を合わせることなく恭治が呟いた。
そんな恭治の目線は、凌也に向けられていた。
「・・・別に、ただの気まぐれ」
無表情にそう言ったのは凌也。
…今朝の恭治の凌也に対する物言いは、棘があるように感じた。
…ぁ。思わず目を見開く。
だって、門の所にもたれて、気怠そうに立っている人物が一人。
「ぉはよ・・・凌也」
「・・・よう」
私の言葉に、それだけ応えると、サッサと学校に向かって歩き出した。
私の事、待っててくれたのかな?
そうだったら嬉しいな。私は笑顔で凌也に喋りかける。
…それに対し凌也はあくびをしながら答える。
それでもこうやって普通に話してくれてるのが嬉しかった。
「…おはよ、桃子」
「ぁ、おはよ、恭治」
凌也は私の右側の一歩先を歩く。
恭治は私の左側に立ちゆっくりとした歩調で歩いている。
二人の対照的な態度が、なんだか可笑しかった。
「珍しいな、凌也と桃子が二人で登校なんて」
私に目を合わせることなく恭治が呟いた。
そんな恭治の目線は、凌也に向けられていた。
「・・・別に、ただの気まぐれ」
無表情にそう言ったのは凌也。
…今朝の恭治の凌也に対する物言いは、棘があるように感じた。