不機嫌な果実
今日は、恭治は私の傍にいる事はなかった。
私は、久しぶりに女友達と、共に過ごす。
「桃子とこうやってずっと一緒にいられるのって久しぶり~」
そう言って私の腕に、自分の腕を絡めてきたのは。
「ゴメンね、雅(みやび)いっつも私の事心配して、
一緒にいてくれるのに…」
そう、この高校で出会った親友、鈴木雅。
ショートカットに、ちょっぴり茶髪、運動神経抜群な、
陸上部のキャプテン。
「桃子が謝る事無いんだよ!
悪いのは恭治だし!私と一緒にいるの知ってて、
横取りしていくアイツが悪い!…でも、今日は恭治どうしたの?」
・・・そうだよね、いつも私の傍にいた恭治が、
今日は全然傍にいる事もなく、喋りかける事すらない。
雅が不思議がるのも当然だった。
私は今までの経緯を雅に話した。
恭治が私の事を好きだったこと。
凌也と仲直り出来て、また話をするようになった事。
恭治に、自分か凌也、どちらかを選べと言われた事。
雅は黙って、最後まで話しを聞いてくれた。
私は、久しぶりに女友達と、共に過ごす。
「桃子とこうやってずっと一緒にいられるのって久しぶり~」
そう言って私の腕に、自分の腕を絡めてきたのは。
「ゴメンね、雅(みやび)いっつも私の事心配して、
一緒にいてくれるのに…」
そう、この高校で出会った親友、鈴木雅。
ショートカットに、ちょっぴり茶髪、運動神経抜群な、
陸上部のキャプテン。
「桃子が謝る事無いんだよ!
悪いのは恭治だし!私と一緒にいるの知ってて、
横取りしていくアイツが悪い!…でも、今日は恭治どうしたの?」
・・・そうだよね、いつも私の傍にいた恭治が、
今日は全然傍にいる事もなく、喋りかける事すらない。
雅が不思議がるのも当然だった。
私は今までの経緯を雅に話した。
恭治が私の事を好きだったこと。
凌也と仲直り出来て、また話をするようになった事。
恭治に、自分か凌也、どちらかを選べと言われた事。
雅は黙って、最後まで話しを聞いてくれた。