7分の1のスキ。



「よっ、上原」


「あ…三木くん」




あたしを呼んだ三木くんは、自分が座っている場所から体をずらして、あたしの座る場所を作ってくれた。


「ここ、座れば?」




そう言ってふわりと笑う三木くん。



「ありが…と」



その場所に腰をおろしてふぅ、と小さく息を吐く。



でも、やっぱり


目は同じ場所に行く。






エリカちゃんと付き合ってるのかな…



ぼーっとした頭を伏せながら、考えてしまう。

だめ、なのに。

考えちゃ…





…あたし、今どんな顔してるんだろう…



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