7分の1のスキ。



「上原?」



『どうした?』とでも言う様にあたしを見上げる三木くん。


「…っ、ちょっとトイレ」


そう言い残してから部屋から出る。

早足でトイレに向かう。


「っ、はぁ…」


洗面台に手をついて息を吐いた。



見ていられなかった。

あんなの。





忘れるって決めたのに。

何回も何回も
あたしの心の中に入り込んでくる。



もう、あの方向見ないっ!
うん。そうしよう。



決意を胸にドアに手をかけた。

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