7分の1のスキ。
たまごやき
ちづるside
うるさく鳴り響くケータイのアラームで目が覚める。
「ん………」
寝返りを打ってからケータイを手探りで探し、ボタンを押した。
やっと、アラームの音が止む。
顔を洗いに一階に降りて、洗面所に向かい、顔を洗っているとお兄が入ってきた。
「おまえ…奏太と別れたんだって?」
壁にもたれながら言う。
なんか、この風景デジャヴだな……
「ん、そうだよ…」
「おまえ、それでいいわけ?」
なんで、あたしにつっかかってくるの?
腹立たしい気持ちを抑えて、お兄の質問には無視。
いっぱい考えて決めたんだから……
あたしにはもう、三木くんがいる。
「朝ごはん食べてくる」
あたしはそう言ってリビングへ向かった。
お兄のため息が、うしろから小さく聞こえたけれど、気にせず
ご飯をたべた。