7分の1のスキ。
「お前……。奏太に決まってんじゃん」
「…………別に、お兄には関係ないし。」
お兄はあたしの一言に対して“ケンカした”とわかったのか、固まっていた。
「はーーーーー?…奏太のやろー…誰が手伝ってやったと思ってんだ…」
手伝う……?
お兄はつぶやいたつもりだろうけど、あたしにはばっちり聞こえていた。
「なに?奏太になんかしたの?」
あたしが聞くとお兄は少し瞳を揺らした。
「や、別に……なんでもなぃ……」
絶対なにか隠してる。
聞き返そうと、思った。
けど。
もう、時間っ!やばい遅刻…っ
とあたしの脳内はパニック。
だから学校の準備を優先することにした。