7分の1のスキ。
お昼を食べ終わったあたし達は、中庭を出ている最中。
「なぁ……上原?」
「なに?」
歩いている途中で覗き込むようにしてあたしに喋りかけてきた三木くん。
「今度、どっか行こうよ。二人で」
二人で、
って言葉が少し嬉しくて…勢い余ってめちゃくちゃ頷いてしまった。
「うんっ!行きたい!」
「再来週、テスト休みだし…行きますか!?」
「一日ぐらいいいよね」
一歩一歩、歩くたびに少し掠れる三木くんとあたしの体。
その度に、ドキドキしてしまうあたし。
「じゃあ、行こっか」
「うん」
二人で笑いあって教室に向かう。
バカップルって、こんな風な事なのかな…?
だけど、幸せだからいーもーんっ
三木くんといると幸せだし、あたたかい。
けど、
そんな時間もすぐ終わってしまう。