7分の1のスキ。



「あっ、ちづるちゃんだぁ!」



あたし達の目の前から歩いてきた二人。



「え…りかちゃん…」


その横には奏太。



この人は、あたしと奏太が付き合ってた事、知ってるのかな?
…まぁ、知っててこんなことされたらちょっとやだな……


「えっ……?…あの、もしかして二人、付き合ってるんですか?」


あたしと三木くんを交互に見てから呟いた。

やめて、

エリカちゃん。

奏太の前で言わないで…___…



変な意味じゃないけど、奏太に三木くんと付き合ってること知られたくない。



「そーだよ」

あたしが答える前に、三木くんが答えた。
三木くんの顔を見上げると、三木くんが、
大丈夫、気にすんな
とでもいように笑った。


「あ…そうなんだぁ!」


カラカラ、とエリカちゃんが笑う。

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