7分の1のスキ。



学校について、息切れしたのを落ち着かせながらゆっくり席に向かう。

ガタっと音を立てるイス。

机にカバンをおいて大きな大きなため息をついた。



「ちょっとぉーーーっ、メール。既読無視ってひどいよ〜」

麻衣があたしを見つけて近づいて来た。



「ごめーん」

軽くお辞儀で謝罪。



「おっはよーーーー!朝から暗いぞーー?……………ってアレ!?」


もーほんとみんなボリュームでかすぎ。
麻衣は耳に残るくらいの言葉を残し教室の入り口にむかって走っていった。


なにしてんだろ。あのコ。

気になってみていると、またすぐに戻ってきた。


「…なに?どしたの?」

「ちづるぅ〜、こーんな大事なモン落としちゃダメでしょー?」


麻衣が綺麗な手をスッとあたしの前に差し出す。

綺麗な石ころをのせて。


あぁ、あたしのお守りか…。

相変わらずそれはキラキラ光っている。


「ありがとう」

麻衣から受け取ると、カバンにつけてある水色の小袋の中にしまった。


「気をつけなよねー。小倉に怒られるよー?」

「うん」



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