7分の1のスキ。



俺が上原を好きになったのは、それからすぐだった。



上原は奏太のことが気になるのかよそよそしい。


別に、そんなつもりで帰ってるわけじゃないけど、

奏太には少し悪いと思う。





俺らは二人で会話しながら帰ったんだ。

途中で俺のケータイにバイトから電話がかかってきた。



「ちょっと、ごめん」

上原に一言言って、電話にでる。


『あー、三木くん?私だけど…』


バイト先の店長が、電話に出るなりいきなり声を張り上げる。

『あのね、いきなりなんだけど…来週シフトいれてもいいかしら?』


「…え?来週っすか、いーですよ。」


『ありがとう。…じゃあ来る時についででいいんだけど、買ってきて欲しい物があるのよー…えっと、いつものお店の……_____…」


店長がいきなり、頼みごとを言い出してきた。

「ちょ、店長すとっぷ!…メモとるんで…っ」

そういいながらカバンを開く。


上原にカサをわたして、すぐケータイに耳を当てた。




< 183 / 230 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop