7分の1のスキ。
俺が上原を好きになったのは、それからすぐだった。
上原は奏太のことが気になるのかよそよそしい。
別に、そんなつもりで帰ってるわけじゃないけど、
奏太には少し悪いと思う。
俺らは二人で会話しながら帰ったんだ。
途中で俺のケータイにバイトから電話がかかってきた。
「ちょっと、ごめん」
上原に一言言って、電話にでる。
『あー、三木くん?私だけど…』
バイト先の店長が、電話に出るなりいきなり声を張り上げる。
『あのね、いきなりなんだけど…来週シフトいれてもいいかしら?』
「…え?来週っすか、いーですよ。」
『ありがとう。…じゃあ来る時についででいいんだけど、買ってきて欲しい物があるのよー…えっと、いつものお店の……_____…」
店長がいきなり、頼みごとを言い出してきた。
「ちょ、店長すとっぷ!…メモとるんで…っ」
そういいながらカバンを開く。
上原にカサをわたして、すぐケータイに耳を当てた。