7分の1のスキ。



「はい、いーですよ」


店長の言葉を聞きながらペンを走らせる。
店長は俺の返事を確認しながら言葉をはなってゆく。





『ありがとね〜、それじゃあ』



店長との電話が終わり、ノートを片付けている俺の肩に急に雨がかかってきた。



上原がカサを落としたらしい。

「うわっ、上原カサ落とすな……_____…」



そこまで言いかけた俺は言葉を詰まらせた。


さっきまで笑っていた上原が、ケータイを持ったまま困った様な、傷ついた様な顔をしていた。



さっきと様子が違う。


俺は傘を拾って、上原に声をかけた。




「おいっ!上原っ」


名前を呼ばれた上原はハッとした様に俺を見上げる。



「あ……カサ…、ごめん……」


「どした?いきなり…」


俺が聞くと上原はぐにゃりと表情を歪めた。



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