７分の１のスキ。

第一章

キライな日曜日。

ちづるside

机においてあったケータイが震えてうるさく鳴り響く。

「マナーモードの意味ないじゃん……」
独り言を雑音まじりの部屋にぽつりとつぶやいた。
だるい体をゆっくり動かしながら机に手を伸ばした。
うるさく鳴り響いていた、それを開きながらベットにころがる。

麻衣からだった。

メールを返信する。という、いつもの何気ない行動がめんどくさくて少しムカつく。


ごめんね、麻衣。と謝りながらもイライラするあたし。

ケータイに表示された麻衣からのメールを見る。

『オハヨウ( ´ ▽ ` )ﾉちづる、日曜日だからイライラしてるでしょ？(笑)』

知ってるなら送ってこないでよ…。何この意味のないメール。

てゆうか、『オハヨウ』ってもう4時なんだけど。

ふ、と1人で苦笑しながらケータイをいじっていると、麻衣の前にメールが届いていたのに気がついた。

ケータイに表示される名前。

『小倉奏太』
奏太からだった。

『明日どっか行かねぇ？』
イライラしていたのをすっかり忘れてゆるんでしまったあたしの顔。