7分の1のスキ。
だから、あたしは。
嫌われないように、
これ以上、ダメならないように。
作り笑いをして。
こんな事しても、なんにもならないのに。
カチカチと静かになるケータイ。
『大丈夫。また行こうね』
指が震える。
またっていつ?
ケータイを閉じて、窓の外を眺めながらHRに耳を傾ける。
あ、そういえば。
ハッとしながらカバンについている水色の小袋を開けてアメジストを取り出す。
さっき落ちたとき欠けなかったかな。
アメジストをじっと見て調べる。
綺麗。
欠けてない、と確認してからキラキラしたそれを眺めた。